ゾヌリン系05

http://physrev.physiology.org/content/91/1/151.long#sec-3

III. THE ZONULIN SYSTEM
ゾヌリン系




The discovery of Zot, an enterotoxin elaborated by Vibrio cholerae that reversibly opens TJ (59), increased our understanding of the intricate mechanisms that regulate the intestinal epithelial paracellular pathway.
Zot毒素はビブリオ属コレラ菌により産生される腸管毒素で、可逆的にタイトジャンクションを開放する。
Zotの発見により、腸上皮細胞間の経路を調節する入り組んだメカニズムへの我々の理解が進んだ。

Zot action is mediated through a cascade of intracellular events that lead to protein kinase C (PKC)-α-dependent polymerization of actin microfilaments and subsequent TJ disassembly (60).
Zotは細胞内のイベントのカスケードを介して作用する。
まずプロテインキナーゼC(PKC)-α依存的にアクチン微小繊維が重合化し、続いてタイトジャンクションが分解する。

※cascade 一連の連続的な相互作用
※PKC イノシトールリン脂質から形成されるジアシルグリセロール(DG)によって、Ca2+依存性に活性化されるプロテインキナーゼ(リン酸化酵素)

Using immunofluorescence binding studies, we have shown that Zot binding varies within the intestine, being detectable in the jejunum and distal ileum, but not in the colon, and decreasing along the villous-crypt axis (64).
我々は免疫蛍光結合法を使い、Zotとの免疫蛍光結合が腸内で変化することを明らかにした。
十二指腸から腸末端の回腸まで検出することはできるが、結腸では検出されない。
また、絨毛の陰窩の軸に沿って減少する。

This binding distribution coincides with the differential intestinal epithelial barrier responsiveness and actin reorganization that occurs along the villous axis (109) as well as with the regional effect of Zot on intestinal permeability (60, 64).
この結合の配分は、腸上皮バリアの応答性、絨毛軸に沿ったアクチン再編成化の程度、その格差に一致する。
それは、腸管透過性へZotが与える影響が局部的であるのと同じである。

※actin Gアクチンが重合して二重らせんを形成し、繊維状のFアクチンとなる

These combined data demonstrate that Zot regulates TJ in a rapid, reversible, and reproducible fashion.
これらのデータにより、Zotは、素早く、可逆的に、そして再現できる方法で、タイトジャンクションを調節することが示された。

Based on these observations, we postulated that Zot may mimic an immunologically related, endogenous modulator of epithelial TJ that we identified and named zonulin (172).
これらの観察に基づき、Zotは、免疫学的に関連する内因的なタイトジャンクション調節因子を擬態すると我々は仮定した。
我々はその因子を2000年に同定し、ゾヌリンと名づけた。

Affinity-purified zonulin reduced transepithelial electrical resistance (TEER) compared with the media control in both monkey jejunum (35.3% decrement) and ileum (25.6% decrement), but not in the colon (172).
アフィニティー精製されたゾヌリンは、サルの十二指腸と回腸において、コントロール群媒体と比較してそれぞれ35.3%、25.6%、経上皮電気抵抗(TEER)を低下させたが、結腸では変化がなかった。

※media mediumの複数形。媒体、培地、媒質

V. cholerae-derived Zot and human zonulin both act on intestinal TJ (12, 47, 59) and display the same regional barrier responsiveness (64) coincident with Zot receptor distribution within the intestine (60, 162).
コレラ菌のZotとヒトのゾヌリンはどちらも腸のタイトジャンクションに作用し、同じように局部的なバリアの応答性を示す。
それは腸内でのZot受容体の配分にも一致する。

The physiological role(s) of the zonulin system remains to be established.
ゾヌリン系の生理学的な役割はいくつあるのか、いまだ立証されないままである。

This pathway appears to be involved in several functions, including TJ regulation responsible for the movement of fluid, macromolecules, and leukocytes between the bloodstream and the intestinal lumen, and vice versa (57).
この経路は、いくつかの機能に関与するように見える。
たとえば液体や巨大分子、白血球の、血流と腸管腔の間の移動に応答してタイトジャンクションを調節すること(逆もまたしかり)である。

Another potential physiological role of intestinal zonulin is the protection against microorganism colonization of the proximal intestine (innate immunity) (53).
もう一つ可能性のある生理的なゾヌリンの役割は、腸に隣接してコロニーを作るような微生物に対する防御であり、つまり自然免疫である。
[PR]

by travelair4000ext | 2012-10-24 14:27 | 翻訳  

<< ゾヌリン系06 ゾヌリン系04 >>