ゾヌリン系20

http://physrev.physiology.org/content/91/1/151.long#sec-21

V-B-3. Glioma
グリオーマ




We have previously reported that the zonulin pathway is operative not only in the intestine but in other epithelial and endothelial districts, including airways (110, 111, 137) and the blood-brain barrier (96, 84, 116).
我々が以前報告したように、ゾヌリン経路は腸内だけでなく、他の上皮と内皮においても有効である。
そこには気道と血液脳関門も含まれている。

※glioma: グリオーマ、または神経膠腫(シンケイコウシュ)。グリア細胞(glial cell)由来の脳腫瘍。星状細胞腫や乏突起神経膠腫などに分類され、IDH遺伝子に変異があることが多い。大脳半球に好発し、脳内に浸潤性に発育する

※glial cell: グリア細胞、または神経膠細胞(シンケイコウサイボウ)。神経組織を構成する細胞のうち、神経細胞と血管壁を構成する細胞を除いたもの。星状膠細胞(物質輸送)、乏突起膠細胞(髄鞘を形成)、小膠細胞(免疫機能)の三種類がある

Because of its ubiquitous distribution and its function, we hypothesized that dysregulation of the zonulin pathway may contribute to disease states that involve disordered intercellular communication, including malignant transformation and metastasis.
ゾヌリンは体内に遍在しており、またその特有の機能のため、我々は次のような仮説を立てた。
ゾヌリン経路が制御を外れた時、細胞間の連絡は混乱し、悪性腫瘍化と腫瘍転移のような病的状態を引き起こすのだろうと。

※transformation: 形質転換、腫瘍化

This theory has been recently corroborated by Skardelly et al. (150) that reported an increase in zonulin expression in gliomas.
この理論は最近になって、グリオーマでゾヌリンの発現が増加しているとするスカーデリーらの報告によって裏付けられた。

The authors reported that the increased expression of c-kit, a cancer and degeneration marker of gliomas, was associated with an increase of zonulin expression, and both correlated with the degree of malignancy of human brain cancers (150).
彼らの報告によれば、c-kit(腫瘍およびグリオーマ変性のマーカー)の発現の増加は、ゾヌリン発現の増加と関連し、そのどちらもヒトの脳腫瘍の悪性度に相関していた。

※c-kit: 別名CD117。膜貫通受容体型チロシンキナーゼ。SCFなどのリガンドが結合することにより二量体化と自己リン酸化が起き、分化や増殖などのシグナルが伝えられる。このような受容体が過剰に活性化することで増殖が継続し、腫瘍化する

The expression of zonulin also correlated with the degradation of the blood-brain barrier that paralleled the severity of the neoplastic (150).
ゾヌリンの発現は血液脳関門の低下とも相関し、腫瘍の重症度とも一致していた。
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by travelair4000ext | 2012-11-18 12:22 | 翻訳  

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