にきびが必ず治る薬08

FoxO1 and PPARγ.
FoxO1とPPARγ




In human sebocytes, testosterone alone is not able to induce the full program of sebaceous lipogenesis.59,60
ヒトの皮脂細胞は、テストステロンだけでは皮脂を生成させるよう完全にプログラムすることはできない。

Peroxisome proliferator-activated receptors (PPARs) and their ligands have been identified as important coregulators for sebaceous lipogenesis.61
ペルオキシソーム増殖剤応答性活性化受容体 (PPAR) とそのリガンドが、皮脂生成の重要な共調節因子として同定されている。

※ligand: リガンド。受容体に結合する分子や抗体

Specific agonists of each PPAR isoform (α, δ and γ) stimulate sebocyte differentiation.
PPARのアイソフォームであるα、δ、γそれぞれに特異的なアゴニストは、皮脂細胞の分化を刺激する。

※agonist: アゴニスト。作動薬

Fatty acids of n-3- and n-6 origin and their eicosanoid derivatives play an important role as natural PPAR ligands that modulate PPAR function.
脂肪酸のn-3、n-6とそれらエイコサノイドの誘導体は、自然由来のPPARリガンドとして重要な役割を演じており、PPARの機能を調整している。

※eicosanoid: エイコサノイド。eicosaとeidos はギリシャ語でそれぞれ20とformの意味で、炭素数20の高度不飽和脂肪酸に由来する化合物を指す。n-6は末端 (ω, オメガ) のメチル基から数えて6番目に最初の二重結合がある脂肪酸のこと。アラキドン酸など

※derivative: 派生物、誘導体

PPARγ and its natural ligand prostaglandin J2 are most important in the regulation of lipid metabolism, sebaceous gland development and function.
PPARγと、その自然由来リガンドであるプロスタグランジンJ2は、脂質代謝の調節において最も重要である。
皮脂腺の発達と機能においてもである。

PPARγ plays a significant role in mediating insulin sensitivity, glucose and lipid homeostasis, and is expressed on sebocytes increasing human sebum production.62,63
PPARγはインスリン感受性の仲介において重要な役割を演じ、グルコースと脂質のホメオスタシスにも関与する。
PPARγは皮脂細胞に発現し、ヒトの皮脂生成を増加させる。



PPARγ is transrepressed by FoxO1 like AR (Fig. 2B).
PPARγは AR と同じように、FoxO1によって「トランス抑制化」される (Fig. 2B)。

transrepression: トランス抑制化。trans- 「向こう側へ、横切って」。トランス活性化はタンパク質による遺伝子転写の活性化を意味するが、トランス抑制化は遺伝子転写を抑制することを指す。または trans-action 「取引、相互作用」 の逆で、タンパク質同士の相互作用により活性を抑制するという意味でも使われる

FoxO1 directly binds and represses the PPARγ2 promoter as well as PPARγ function.64,65
FoxO1は直接PPARγ2プロモーターに結合して抑制する。
もちろんPPARγの機能も抑制する。

It has been shown in adipocytes that growth factor signaling with reduced nuclear FoxO1 concentrations augments PPARγ activity required for terminal differentiation and prevents FoxO1-PPARγ interaction which rescues transrepression of genes involved in lipogenesis.66
脂肪細胞では、成長因子シグナルが核内のFoxO1濃度を低下させ、PPARγ活性を促進することが示されている (PPARγは脂肪細胞の最終分化に必要)。
成長因子によってFoxO1-PPARγ相互作用は阻害され、脂質生成に関与する遺伝子のトランス抑制は奪還される。

In fact, serum IGF-1 levels correlate with facial sebum excretion.67
実際、血清中のIGF-1濃度は、顔面の皮脂分泌と相関する。



PPARγ heterodimerizes with RXR and binds to PPAR response elements (PPRE) in promoters of target genes.
PPARγはRXRとヘテロ二量体化して、標的遺伝子のプロモーター内に存在するPPAR応答配列 (PPRE) に結合する。

One mechanism by which FoxO1 antagonizes PPARγ activity is through disruption of DNA binding as FoxO1 inhibits the DNA binding activity of the PPARγ/RXRα heterodimeric complexes which have recently been detected in sebocytes (Fig. 2B).
FoxO1がPPARγ活性と拮抗するメカニズムは、DNAへの結合の中断を通じてである。
FoxO1はPPARγ / RXRαヘテロ二量体複合体によるDNA結合活性を阻害する。
このヘテロ複合体は最近になって皮脂細胞に発見された (Fig. 2B)。

Thus, growth factor signaling inhibits the transrepressive effect of FoxO1 on AR and PPARγ/RXRα heterodimers, thus amplifying the complete program of sebaceous lipogenesis.
このように、成長因子シグナルは、FoxO1による AR やPPARγ / RXRαヘテロ二量体のトランス抑制効果を阻害する。
そうして、成長因子は、皮脂生成の完全なプログラミングを増幅するのである。






FoxO1, LXR and SREBP1.
FoxO1とLXR、SREBP1

Liver X receptors (LXRs) like PPARs play a critical role in lipid metabolism.
肝臓X受容体 (LXR) は、PPARと同じように、脂質代謝において重要な役割を果たす。

Expression of LXRα and LXRβ has been detected in SZ95 sebocytes and LXR ligands enhance the expression of LXRα stimulating lipid synthesis.68
SZ95皮脂細胞株では、LXRαとLXRβが発現していることが判明している。
LXRのリガンドはLXRαの発現を促進し、脂質の合成を刺激する。

SZ95: SV40ウイルスにより不死化した皮脂細胞株。SV40ラージTumor抗原を発現する

LXRs directly control the expression of sterol response element binding protein-1 (SREBP-1).69
LXRは直接、ステロール応答配列結合タンパク質-1 (SREBP-1) の発現を制御する。

A LXRE motif is present in the PPARγ promoter, on which LXRα/RXRα heterodimer is bound and activated by a LXR ligand.70 (Fig. 2C)
PPARγのプロモーターにはLXR応答配列モチーフが存在する。
そこへLXRα / RXRαヘテロ二量体は結合し、LXRのリガンドによって活性化される (Fig. 2C)。

In SZ95 sebocytes activation of LXRα induced lipid synthesis that was accompanied with the induction of SREBP-1 and PPARs.68,71
SZ95皮脂細胞では、LXRαの活性化は脂質合成を引き起こしたが、それは同時にSREBP-1とPPARの発現を伴っていた。



In SEB-1 sebocytes, IGF-1 induced SREBP-1 expression and increased lipogenesis via activation of the PI3K/Akt signaling pathway.72
SEB-1皮脂細胞株では、IGF-1はPI3K / Akt シグナル経路を活性化させ、SREBP-1の発現を引き起こし、脂質合成は増加した。

※SEB-1: SV40ウイルスにより不死化した皮脂細胞株

FoxO1 plays an important role in the regulation of the SREBP-1c promoter activity.
FoxO1は、SREBP-1c プロモーター活性の調節において重要な役割を演じている。

In skeletal muscle, SREBP-1c expression is regulated by LXRα/RXRα heterodimer and RXRγ or RXRα, together with LXRα have been shown to activate the SREBP-1c promoter,73 whereas the expression of FoxO1 negatively correlated with SREBP-1c expression (Fig. 2D).
骨格筋においては、SREBP-1cの発現はLXRα / RXRαヘテロ二量体によって調節される。
RXRγまたはRXRαは、LXRαとともにSREBP-1cプロモーターを活性化することが示されている。
一方、FoxO1の発現はSREBP-1cの発現とは逆相関していた (Fig. 2D)。

※and RXRγ or RXRα, together with LXRα activate ... : RXRγ / LXRα もしくは RXRα / LXRαは



Thus, evidence from translational research corroborates the fundamental impact of nuclear FoxO1 on the regulation and SREBP-1c expression, the key transcription factor of multiple lipogenic target genes expressed in adipocyte, hepatocyte, skeletal muscle and sebocyte.
このように、トランスレーショナル研究からのエビデンスは、核内にあるFoxO1がSREBP-1cの発現調節に関して根本的に重要であることを裏づけている。
FoxO1は多数の脂質生成遺伝子を標的とする重要な転写因子であり、脂肪組織、肝臓、骨格筋、そして皮脂腺において発現している。

Taken together, research data from various cell types with prominent lipid synthesis exhibit the suppressive regulatory effect of nuclear FoxO1 in direct transcriptional regulation of AR and PPARγ as well as coregulation of PPARγ/RXRα and LXR/RXRα heterodimers (Fig. 2).
まとめよう。
突出して脂質を合成する様々な細胞タイプから得られた研究データからは、核内のFoxO1が AR とPPARγの転写を直接、抑制的に調節するような影響を及ぼすことが示されている。
もちろん、PPARγ / RXRαとLXR / RXRαというヘテロ二量体を共調節する因子でもある (Fig. 2)。
[PR]

by travelair4000ext | 2013-06-13 17:01 | 翻訳  

<< にきびが必ず治る薬09 にきびが必ず治る薬07 >>