社会的孤立と精神病12

In the central nervous system, PGC-1α protein is expressed most highly in GABAergic neurons (Cowell et al., 2007) with a particularly high concentration in cortical PVIs (Jiang et al., 2013).
中枢神経系においてPGC-1αタンパク質はGABA作動性ニューロンで最も多く発現し、皮質のPVIでは特に濃度が高い (Jiang et al., 2013)。




※expressed most highly in GABAergic neuron: PGC-1αはマウスの胎生15日から生後3日まではほとんどの神経細胞の集団で見られるが、それ以後は成体までGABA作動性ニューロンに集中する (Cowell et al., 2007)

Reductions in PGC-1α mRNA or protein level and its activity have been implicated in several neurodegenerative diseases, such as Huntington (Cui et al., 2006; Weydt et al., 2006), Alzheimer’s (Qin et al., 2009), and Parkinson’s Disease (Zheng et al., 2010; Shin et al., 2011).
PGC-1αのmRNAの減少、またはPGC-1αタンパク質の濃度と活性の減少は、いくつかの神経変性疾患に関与している。
例えばハンチントン病、アルツハイマー病、パーキンソン病である。

Huntington Disease: ハンチントン病。
舞踏病と認知症、性格変化を特徴とする遺伝性の神経変性疾患で、幻覚や妄想を伴うこともある。若年発症型ではてんかんも見られる。神経病理学的には線条体の被殻・尾状核頭が萎縮し、特にGABA作動性ニューロンの脱落が認められる。大脳基底核の活動低下による、運動亢進・筋緊張減少型の運動障害。
ハンチンチン変異タンパク質はCREBとCBPを抑制し、線条体のPGC-1α発現を低下させる (Hardingham and Bading, 2010)

※Alzheimer’s Disease: アルツハイマー病。認知症の7割を占める進行性の神経変性疾患。学習能力が減退し、見当識、判断能力、表現能力が低下する。5割がうつ病を経験し、7割が興奮を起こす。被害妄想や幻覚を伴うこともある。皮質、海馬、扁桃体が萎縮し、脳溝と脳室が拡大する。ダウン症候群に高頻度で合併する。
高血糖に曝されたマウスのニューロンではPGC-1αが減少/FoxO3aが増加し、αセクレターゼの活性は低下してアミロイドβの量が増加した (Qin et al., 2009)

※Parkinson’s Disease: パーキンソン病。進行性の神経変性疾患で、筋肉の振戦、運動の硬直、前傾姿勢、仮面状顔貌が特徴。黒質緻密部のドパミン作動性ニューロンならびに青斑核のノルアドレナリン作動性ニューロンが変性脱落し、細胞内にはレヴィ小体が見られる。大脳基底核の出力過剰による、運動減少・筋緊張亢進型の運動障害

A complete absence of PGC-1α in mice causes profound motor impairment and spongioform neurodegeneration in the striatum and cortex (Lin et al., 2004) by six weeks of age that is entirely attributable to a loss of PGC-1α in the central nervous system (Lucas et al., 2012).
マウスでPGC-1αを完全に欠損させると強い運動障害を引き起こし、6週齢までに線条体と皮質に海綿状の神経変性が起きるが、それは完全に中枢神経系のPGC-1α喪失に起因する。

※profound motor impairment: PGC-1α欠損マウスは、ミオクローヌス (筋肉の痙攣)、驚愕反応 (startle response) の悪化、ジストニア (筋肉の緊張) の姿勢、頻繁な四肢屈曲反射 (limb clasping) を示した (Lin et al., 2004)

※a loss of PGC-1α in the central nervous system: 中枢神経系でのみPGC-1αをノックアウトしたマウスは、PGC-1αをノックアウトしたマウスと同じ表現型を再現した (Lucas et al., 2012)

Of note, motor impairments are still observed in PGC-1α heterozygous mice, albeit to a lesser extent (Lucas et al., 2012); it is possible that the heterozygous mice would provide a better model to investigate the relevance of PGC-1α reductions for understanding its roles in pathophysiology.
注目すべきは、PGC-1αヘテロ接合体マウスにおいても、程度は低いながらも運動障害が観察されることである。
つまり、ヘテロ接合体マウスは、PGC-1αの減少の関与を研究し、病態生理学におけるその役割を理解するためのよりよいモデルになり得る。

※albeit (all be it): although
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by travelair4000ext | 2013-11-06 10:31 | 翻訳  

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