社会的孤立と精神病16

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3759852/

Potential biological mechanisms underlying convergence of GxE on PGC-1α
遺伝的要因と環境的要因の相互作用がPGC-1αに集合するその根底にある、潜在的な生物学的メカニズム




It is notable in our study that no significant change in PGC-1α mRNA or protein level in Ppp1r2-cre/fGluN1 KO mice was observed until the post-adolescent period (eight week old).
我々の研究で特筆すべきは、発達中にNMDARが消去されるGluN1ノックアウトマウスでは、青年期 (8週齢) を過ぎるまではPGC-1αのmRNAもしくはタンパク質の濃度には何ら明確な変化が観察されなかったことである。

Post-weaning social isolation exacerbated the reduction of PGC-1α only in KO mice.
離乳後の隔離飼育は、GluN1ノックアウトマウスでのみPGC-1αの減少を悪化させた。

This implicates that PGC-1α, as a master regulator of mitochondria energy metabolism and anti-oxidation, with a selective expression pattern in FS PVI, could be a potential converging factor for GxE.
このことが意味するのは、FS PVIに選択的に発現しているPGC-1αは、ミトコンドリアのエネルギー代謝と抗酸化能力を調節する支配的な因子であり、遺伝と環境の潜在的な集合点であり得るということだ。

However, the mechanisms by which GxE regulate PGC-1α transcription and trigger oxidative stress on PVIs remains to be clarified.
しかし、遺伝と環境の相互作用がPGC-1α転写を調節し、PVIに酸化ストレスを引き起こすメカニズムは不明のままである。






Early postnatal NMDAR hypofunction in cortical PVI
生後早くの皮質PVIにおけるNMDAR機能低下


Notably, PGC-1α transcription and activity itself can be regulated by alterations in intracellular calcium concentrations and the activation of calcium calmodulin-dependent kinase IV (Handschin et al., 2003) that often occur with activation of the NMDAR.
特筆すべきは、PGC-1αの転写と活性それ自体は細胞内のカルシウム濃度の変化、ならびにカルシウム・カルモジュリン依存性プロテインキナーゼIV (CaMKIV) の活性化によって調節され、それはNMDARの活性化とともに頻繁に起きるということだ。

In fact, in neurons, transcription of PGC-1α is activity-dependent (Liang and Wong-Riley, 2006; Meng et al., 2007; Yu and Yang, 2010) and increased by NMDAR activation (Lee et al., 2007; Luo et al., 2009; Liang et al., 2010; Figure 2).
実際、ニューロンでは、PGC-1αの転写はニューロンの活動に依存的であり、NMDARの活性化によって増加する (Figure 2)。

※activity-dependent: ニューロンの活動依存的に。ニューロンの活動はPGC-1とNRF-1/2のmRNA/タンパク質の発現を直接調節し、活性化補助因子PGC-1の変化はNRF-1/2の変化に先行した (Liang and Wong-Riley, 2006)。
PGC-1αとNRF-1の上流にはAMPKが存在し、レスベラトロールの投与によりPGC-1α/NRF-1とミトコンドリアの量、共役呼吸 (coupled respiration) が増加した (Yu and Yang, 2010)。




Thus, it is not surprising that early postnatal KO of NMDAR in PVIs is associated with a down-regulation of PGC-1α.
このように、生後早期のPVIでのNMDARノックアウトがPGC-1αの抑制と関連することは意外なことではない。

※it is not surprising: NMDAR活性化→カルシウム流入→CaMKIV→PGC-1α→NRF-1/2、または、レスベラトロール→AMPK→PGC-1α→NRF-1/2という経路が考えられるので、NMDARノックアウト→(カルシウム流入低下)→PGC-1α発現抑制という結果になるのは意外なことではない
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by travelair4000ext | 2013-11-13 08:03 | 翻訳  

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